CHILD LIBRARY 子どもライブラリー

自由?と不自由?

スペインサッカーをTVで観ようと、新しいTVを買いました。有料放送を申し込んで、期待をしていたところ、ヨーロッパのサッカーシーズンは5月で終了。トホホ・・・という羽目になりました。間もなく、ワールドカップが始まりますが、すべての試合は、通常のチャンネルで観れるということです。まぁ、次のシーズンの始まる9月まで楽しみにしておきます。ところで、ヨーロッパは、時差が8時間、ブラジルは時差12時間ですから、TVの観戦はなかなかむつかしいです。そこで登場するのが、ビデオですが、ビデオを録る習慣が私にはありません。とにかく、息子に録ってもらって、息子に再生してもらうことになります。聞けば若い人達は、上手にビデオを利用し、TVライフを楽しんでいるらしい。ドラマも、週間録画というのがあると知って、おどろきです。

私は、ビデオ世代ではありません。レンタルビデオというのも、手に取ったことがありません。子どもライブラリーの行事のビデオ、勿論、親子ミュージカルも含めて、一切観たことがありません。私にとって、連続ドラマを観るというのは、放映されるその日のその時間に、すべての仕事を終えて、急いで家に帰って、急いで準備をして、気持ちを整えて、観るという具合です。もし、仕事や他の都合でその時間に間に合わなかったら・・・残念ですが、その週は、見逃したということであきらめるしかありません。今の若者にすれば、「変なオッサン」ということになるでしょう。ビデオというルーツを上手に利用すれば、もっと自由になれるし、もっと時間も有効活用できるし、楽しみを逃すこともありません。

しかし、私は、時差の大きいサッカーの試合ぐらいしかビデオというルーツを使うことにあまり興味がありません。

私の中では、テレビはその日その時間に放送されるものを観るものだという、こだわりがあります。もし何らかの理由で見逃したときは、口惜しく、残念な気持ちであきらめます。それもまたよしと受け入れます。それだけに、急いで帰って、急いで準備し、気持ちを整えて、観る時のワクワク感、ドキドキ感は大きいです。「その時にしか楽しめない、次はない」という緊張感がワクワクをより盛り上げてくれます。

これってやっぱり「変なオッサン」ということになるのでしょうか。

一方で、ビデオを利用して、自分の都合の良い時にいつでも楽しめるというのは、ワクワク感、ドキドキ感はどのあたりでしょう。私のように、自分を、相手に合わせて、不自由に緊張して、経験する楽しみと、今の若者のようにすべてを自分でハンドルできて、自由にリラックスして、経験する楽しみの違いというのは、何なのでしょう。そんなことを、間の抜けたシーズンで終わりの我が家のテレビ交換から、考えていました。

 

さて、グループ懇談会ですが、すべて終わりました。長時間になりましたので、みなさんお疲れになったでしょう。ねんねこ組の時は、午後の出張がありましたので、午後1時で、4人残したまま終わってしまって、申し訳ありませんでした。「子どものことをこんなふうに考えたことがありません」という声を、いくつかいただきました。私は、カナカナ学習会でよく「子どもはつくられる」という言い方をします。ということは、子どものことは、良くても悪くても、子どものせいではないということです。「つくられる」わけですから、「つくり手」が必ずいます。その「つくり手」の考え方や、具体的な技術が反映され、子どもは今日存在しているわけです。つまり、子どものことを考えるというのは、親や家族や家庭環境を考えるということになります。この作業は、めんどくさいものです。また時には、触れてほしくないところもあります。しかし、もし、皆さんの中に、子どもや家族や自分に課題を持っていらっしゃって、少しでも良くしたい、少しでも変わりたい、少しでも発見したい、という気持ちがあれば、向き合って話し合うことの意義は大きいと思います。

 

先生達は、それまでに毎日のようにクラスで子どものことを話、レポートをまとめ、休日に全体で子どもの分析をして、内容を深めて、準備をしました。しかし、実際、保護者の方と向き合って、話を聞くと、思わぬ方向へ展開していくということは、よくあります。準備して、用意していても、全くレポートも通用しないということも起こります。子どもの話を真剣にすることは、私達にとっては身を削るような思いです。先程のビデオではないですが、自分でハンドルして、自由にリラックスしてなんてことは、ありえません。いつも想定外を予想して、ワクワクドキドキしながら、緊張して、懇談会に臨んでいます。

しかし、想定外のことがあるかもしれないワクワクドキドキ感が、深く考える先生をつくります。子どもを侮らず、子どもの不思議に興味関心を持てる先生をつくります。

いつでもどこでも自分でハンドルできて、余裕を持って、子どものことを考えることで、どこまで子どもの真実に届くでしょう。「真剣」であることが必要です。「自由とリラックス」を手に入れて、人はどこへ行くのでしょう。「自由」に囲まれて、リラックスして人はどうやって知恵を磨くのでしょう。今回も、いろいろと考えさせられる懇談会となりました。

2014/06/03