CHILD LIBRARY 子どもライブラリー

「父親納涼会顛末」

8月24日(土)に、青大将クラブで納涼会を行いました。

新旧の父親約40名の参加でした。すっかり定着して6年目となりましたが、人が集まって、飲んで、食べて、話すというのは、古今東西、時代を越えて共通する楽しみのひとつです。

「飲んで食べて」というのはひとりでもできますが、「話す」というのは相手が必要です。おもしろいことに、数人集まると「話し手」と「聞き手」の役割分担が発生します。一方的に話すばかりの人と、一方的に聞くばかりの人がいるというのは、コミュニケーションのルールからすると不公平なようですが、実際はけっこうこれがうまくいっているものです。要は、お互いがリラックスして楽しければいいわけです。たくさん話したい人は話すことで解放され、聞く人は聞くことでおもしろくリラックスできるわけです。

 

こういう集まりが苦手という人がいます。家族や見知っている人とならばおそるおそる参加できますが、知らない人達の間で自分を語り、相手を聞くことのしんどさには、尻込みしてしまいます。たいていの場合、男性に多く見られます。(女性の中にも勿論いらっしゃいます)

当の本人は、「こりゃまずいぞ」と少しは自覚があります。もっと積極的にコミュニケーション能力を磨いていく。そのことで見聞を広くする。それが、やがて自分の人生を豊かにする・・・。ということはわかってはいるのですが、一歩を踏み出す勇気はとてつもなく大きいようです。

 

「自分を語る」ことには何が必要か? まず、自らの体験が大切です。

ただ、「日々の生活」それでさえ人に話すとなると、客観性が求められます。自分勝手な感情体験だけでは、聞く方はウンザリします。自分の体験、経験を、他者の眼で見て、他者の言葉に置き換えるという客観性が必要です。これは、困難なようですが、どの仕事の現場でも求められる能力ですから、大人として、社会人として、努力して身につける価値はあります。(もっともそれほどむつかしいことではありません。学校時代から、ワイワイと友達とつるんで馬鹿な話題で盛り上がって・・・ということが基本です。)

 

次に、「人を聞く」というのは、おもしろがる、共感できることが大切です。その源は、想像力です。イメージする能力は、自らの経験の豊かさともつながっていますが、単純に興味関心を持つという知的好奇心の問題です。(これは、0歳の赤ちゃん時代からの生活環境によります。)

赤ちゃんのように無心に外の世界をおもしろがって、知りたいとするポジティブな生き方、わかれば納得すれば自分の自信、自己肯定感につながる。だからもっとわかりたい。という好循環こそが、想像力を育てる秘訣です。

赤ちゃんは、わからなくなって不安になると、混乱して泣きます。あなたも、人の話がわからなくておもしろくない時は、泣いて助けを求めていいんですよ。それが、「大人だから、男だから、そりゃちょっと恥ずかしい」のならば、上手にその場を離れて、他の人の話題に入っていくテクニックを身に付ければいいのです。要するに、トイレに立つフリをして、別のテーブルで盛り上がっている話に加わればいいわけです。

人の話を聞く時に大切なことは、つまらないと思う話にがまんしないことです。大学でおもろない授業を聞いているわけではありません。もっと自由でいいんです。相手に失礼にならないように、いろいろなテクニックを覚えましょう。

 

さて、納涼会にもどります。新人メンバーの1分間ざんげの後、ニュージーランドクイズ10問で、3人にぬいぐるみプレゼント。続いて、最後は恒例の大合唱「高校三年生」でしめくくられました。

1分間ざんげの中で、「わたし、こういう人が集まる会は苦手なんですが・・・」と、正直に言いだす奴が今年もいました。「いいぞ。いいぞ。」「それが言えるようになったらもう充分仲間だぞ」「それ、自分を話す客観性ってことだからね」と、聞き手は全員好意的です。

ひとりひとりが、どこで何をして、どのように生きているかは、誰も詳しく知りません。それでいて、集まって「自分を語る」「人の話を聞く」ことのおもしろさは、きっとあなたの生活の質の向上につながります。

男性は、特にひとりよがりに格好つけて、自分の殻に閉じこもりたがります。「放っといてくれ」と、開き直らず、自分の世界を広げるちょっとした努力をしてみましょう。意外と簡単に、なぁ~んだと楽しめるようになります。

 

次は、母親だけの「お月見会」を11月に計画しています。今年は、旧のじんろく組のOGも呼んではどうかと考えています。会場探し、2次会の計画と、私はこちらの方が余計に気を使います。女性は、食べる物にもけっこう厳しい。また、日頃溜めている不満が濃い。荒れると止められなくなる。殆んど「話す人」になるので、声が大きくにぎやか。

皆さん、気に入っていただけるように、充分配慮しなければ・・・。(気合。)

2019/09/24