CHILD LIBRARY 子どもライブラリー

「親子フェスティバルと保育目標」

親子フェスティバルは、気分爽快で、でもボロボロに疲れました。ハンターは、1チーム3分間と決めていたのですが、考えてみれば、ほぼ全力疾走。3分間はキツイ。しかも、何回か繰り返すと、もっとキツイ。大人も子どもも逃げる、逃げる、ぶつかる、転ぶで、負傷者も続出。えらいことになりました。そして何故か、ねんねこ組が優勝!!(これでいいのか?)手作りの盾で記念撮影。みんないい顔でした。
ハンターは、じんろく組は、いつもあそんでいたので、慣れていたのですが、その他のクラスは、ハンターを知りません。そこで、前週に、「ほうきおばけゴッコ」と称して、子どもたちを追いかけまわしたのですが、いちべえ組は、いわしの群れのように、ひたすら集団で逃げる。くまのこ組は、おびえて何人も大泣き。ねんねこ組は、キョトン。数回の練習で、ようやく逃げる意味と、助ける意味とがわかり、何より「こりゃオモロイゾ」と、おもしろさがわかって、キャアキャアと、喜んで逃げることができるようになりました。前日の金曜日は、先生も子どもも、盛り上がりすぎて、クタクタで、2時の「おあつまり」では、みんな日焼けで真っ赤な顔で、アクビの連発でした。

昼食後のドッチボールは、親も子も、小中学生も、入り乱れて大騒ぎ。途中からボールを2個にしましたので、あぶない、あぶない。どこからボールがとんでくるのかわからない。みんなぶつかりながら、受けたり、投げたり、逃げ回ったり、と大はしゃぎでした。
ドッチボールは、園でも毎日のように、じんろく組中心で、園庭でしています。バーンと顔にあたる、ビックリして、痛くて、泣く。すると檄がとぶ。「泣くなら外へ出ろ!!」その間もボールは、ビュンビュン飛んでくる。先生も本気で、容赦ありません。泣いている場合じゃない、必死で逃げなければ、えらいことになる。でも、でも、それが、すこぶるおもしろい。楽しい。
親子フェスティバルでは、人数も大勢で、小中学生、お父ちゃん達も、いっぱい、みんな本気で、緊張感を通り越し、時々「殺気」。あぶない、あぶない。でもやっぱり、おもしろかった。

今回の親子フェスティバルのキーワードは、「ワクワクドキドキ」でした。それは同時に、子どもライブラリーの目標でもあります。
最近、周辺を見回しても、子どものあそびが、いかにも小さくなっているのが気になっています。テレビやゲームは、論外としても、公園であそんでいても、「危険のないように」「ルールをよく守って」と、制限が多すぎます。大人が安全に、安心して、と目を光らせすぎるほどに、子どもが小さくなっています。
安全、安心の御旗のために、「ワクワクドキドキ」を手離すことはできません。枠を突き抜けた子どものあそびの意外性は、あそびの本質です。私達大人の子どもを守る役割も考え直す必要があると思います。
本気であることの緊張感は、あそびに絶対必要です。その体験の積み重ねが、学習の集中力にもつながります。
「一生懸命あそべない子どもが、集中して、課題に取り組むことはできます」「本気で子どもと向き合ってあそべない大人が、子どもを理解して育てることはできない」
そんなことを考えながら、子どもの遊びや、生活から次のような表を作ってみました。

知的好奇心              基本的生活習慣
↓                       ↓
「ワクワクドキドキ」            繰り返し、繰り返し
↓                       ↓
自分で考える                     あきらめて従う
↓                       ↓
適応力                   順応力

それにしても、「体いたいなぁ」と、トーマスと顔を見合わせて、苦笑いの月曜日の朝でした。

2013/06/01